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フランス映画 3本

最近~少し前に見たフランス映画。あらすじなどはニュースダイジェストから。

Mini_film5052 Joueuse(仏=08 1H40)
監督: Caroline Bottaro
出演: Sandrine Bonnaire, Kevin Kline, Valérie Lagrange

コルシカ島の小さな村。ホテルの清掃員として働くエレーヌ。代わり映えのしない地味で単調な毎日だけれど、夫と娘と共に営むつつましやかな生活は、一見幸せそうに思われていた。しかし、生涯続くだろうと思っていた彼女の暮らしは、チェス・ゲームとの偶然なる出会いによって一変する。チェスに魅了され、のめり込むにしたがい、それまで控え目で目立つことのない女性だったエレーヌは……。

自然豊かなコルシカ島を舞台に描く人間ドラマ。演技派女優サンドリーヌ・ボネールとアカデミー賞俳優ケビン・クラインの共演。

エレーヌがチェスに興味を持ったのが・・たぶん、Lux(お金持ち)へのあこがれ・・・みたいな描かれ方をしていて、彼女の娘が「うちが貧乏なのがいけないのよ!」みたいなことを言った時にそういうことに気がついて、チェスをやめるんだけど、やっぱりやめられなくて再び始めて・・・なんだか女性の自立の話(家族の応援とがあるのでちょっと意味合いは違うんだけど)なのかな・・・と見終わったときは思ったりもしました。映画自体はわりと解りやすかった。

Mini_film5061 Neuilly sa mère 仏=08 1H30)
監督: Gabriel Julien-Laferrière
出演: Samy Seghir, Jérémy Denisty, Rachida Brakni

パリ郊外シャロン=シュル=ソーヌのシテ(低所得者用団地)で、気の合う仲間と幸せな日々を送っていた14歳のサミは、会ったこともない叔母の元へ預けられることに。由緒麗しき家系の後継者に嫁いだ叔母。引っ越し先は裕福な特権階級が多く暮らすヌイイ=シュル=セーヌ。礼儀作法にうるさい厳格な叔父や大統領になる野心Balaskoを抱く偏見に満ちた同い年のいとこなど家の中だけでも大変なのに、転入先の超ブルジョア校でもサミの悩みは絶えない……。

階級社会フランスならではのシニカルなユーモアをふんだんに取り入れたコメディー

けっこうこの映画はヒットしているらしいです。私が見に行った時も混んでいたな。話自体はわかりやすいのだけど、笑いどころで笑えないのが・・・悲しい(語学的に)。そしてけっこう見知った俳優が出ていました。引っ越し先の叔父・・・Denis Podalydès(Bancs publics (Versailles rive droite)の主役)、サミーの転入先の校長先生・・・・Josiane Balasko(Le Hérisson)、サミーの叔父は離婚(なのか・・・?)していて、今はとても仲の悪い前の奥さんが近所というかとなりに住んでいていとこたちは週末はその母親の家に行ったりするのだけど、そのいとこの母親・・・Valérie Lemercier ヴァレリーは気がつくといろいろ映画で見かけたりするのだけど、今度公開の「Le Petit Nicolas」のニコラの母親役みたいです。ネットで予告を見たら出ていました。

Mini_film5060Demain dès l'aube

監督: Denis Dercourt
出演: Vincent Perez, Jérémie Renier, Aurélien Recoing

ピアニストとして活躍するマチューの心配の種は弟ポールだった。衣装をまとい、武術を身に付け、ナポレオン時代の歴史愛好家仲間と共に当時の戦争にのめり込むポール。マチューは弟を現実世界に連れ戻そうとするが……。

音楽家としても活躍するドゥニ・デルクール監督の新作。神秘的な映像世界の中スリリングに描かれる人間ドラマ。2009年カンヌ国際映画祭ある視点部門出

ウトウトしていたっていうのもあるのだけど、けっこう言っていることが難しくてあんまりわからない映画だった(もしかしたら言葉だけじゃなくて映画自体が難しかったのかも・・)あれ?どうしてそうなるの?みたいな。そして、「えー!!」な終わり方。

ナポレオン時代の歴史愛好家とのシーンはみんな時代かかった衣裳なので、一見、見ている方は映画というのもあって、時代物の映画を見ている感じなんだけど、突然現代のシーンに代わって、「これは映画の登場人物がそういう時代的な衣装を着ていて、そういう風にふるまっているんだ・・・」と気がついて、なんだか変な気分になります。映画の中でまた違う映画のシーンが出てきて、役者は一緒でしかもその移り変わりが自然だからあんまり気がつかないそんなような感じ。

そ の歴史愛好家の人たちが決闘を本気でやっていて、そのシーンがけっこうドキドキした。そういえば「デュエル Duel」(*「メイちゃんの執事」)ってフランス語で「決闘」って意味なんだね…この単語を今回はよく耳にしました。

ちなみにタイトルはヴィクトル・ユーゴの詩からみたいです。「明日の夜明け」

監督は日本でも公開された「譜めくりの女」(私は見ていないのだけど)の監督の方だそうです。

   

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