Le Temps qu'il reste
今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門参加作品。The Time that Remains
イスラエル出身のパレスチナ人のエリア・スレイマン Elia Suleiman 監督のアラビア語の作品だけど、製作国が大部分がフランスみたいです。
私はエリア・スレイマンという監督もこの映画のあらすじも知らず、ただポスターの感じがよかったので見に行ったのですが、パレスチナを舞台にした映画ということには見てから気づき、最初の方のシーンはけっこう衝撃的。スレイマン監督が育ったナザレ地区を舞台として、彼の父親の日記と母親の回想を基にした作品で、スレイマン監督も自身として出演しています。1948年、60年、70年、80年、現代(か少し前)の5つの章からなっていて、48年の最初のシーンはイスラエルが侵攻してきて、占領されてしまうところから。彼の父親は侵攻軍に対する行動をしていて(武器を作ったり・・・)、それは後になってからもそういう活動をしているみたいなのですが、そういうシーンはなくて、ただ淡々とした日常ともいえるシーン(少しずつ違うのだけど同じようなシーン)が何回も繰り返されていて、それはパレスチナという特殊な場所でも、人は日常生活を送る術を身につけることができるのか・・・ということだし、抑圧されていても、人は自由に生きられるのか・・・とぼんやりと見ながら思いました。
後半ではスレイマン監督も出てくるのですが、彼は何か行動を起こすのではなく、映画の中で傍観者に近い立場にいます。
恥ずかしいながら、私は中のことはあまりよく知らないので、映画を見たりして、少しは興味を持ったりする(ネットで検索するくらいだけど)のは少しはいいことなのでは。
父親役のサレー・バクリーがとてもかっこいいです!昔の映画俳優~という美貌と雰囲気。
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