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2010年2月

第35回セザール賞

セザール賞はジャック・オディアール監督の「Un prophète(預言者)」が作品賞や監督賞など9つの賞に輝いたそうです。「Un prophète」は好きな作品かというとなんともいえませんが、強く印象に残った作品であることは確か。

昨日は終わりの方はウトウトしていたので、あまり記憶にないのですが、イザベル・アジャーニが「La journee de la jupe"(スカートの日)」という作品で主演女優賞を受けていて、やっぱりきれいな人だな・・・などと思った。この映画の評価がけっこういいみたいなのですが、まだ見ていないのでちょっと見たいのですが、難しいというか、フランスの現在の問題みたいなのをわかっていないと映画の意味みたいのがわからない作品らしく、さてそのまま字幕もなしに見てもわかるのだろうか・・・というところです。

昨晩というか今朝がた嵐で、けっこう大きな被害にあった地方のニュースを見たのですが、私が住んでいるところでも、たぶん風のせいでガラスが落ちてきて割れた跡が仕事から帰ってきてあって(朝の仕事に出発した時はぞんなことはなかった)びっくりしました。私が自転車をしまっている所の前なので特に。被害はなかったみたいのが不幸中の幸いというか。

LOVELY BONES

Mini_film5357 ラブリーボーン ピーター・ジャクソン監督

14歳で殺されてしまった女の子・スージー・サーモンの天国に行ってからのお話・・・14歳で殺されてしまった少女が、残された家族や友人たちが立ち直っていく姿を天国から見守り続けるファンタジックな感動ドラマ、と聞いていて、家族の悲しみの中からの再生のお話・・・?感動作?などと想像していったのだけど、ちょっと思っていたのとは違う話でした。けっこういろいろ詰まっていた感じがしないのではないのだけど、私には少女殺人犯罪の悲しさ・・・みたいな。かわいい・かわいいな感じなのだけど話はちょっと悲しいというか・・・うーん、もやもや。

気味の悪い犯人役のスタンリー・トゥッチがアカデミー賞に助演男優でノミネートされていますね。この人、「ジュリー&ジュリア」でメルリ・ストリープの旦那さん役だった人なんて!なんて違うの。この犯人役は怖いというか気味悪いというか。

そんなに評判良くなかったので、もしかしたら早く上映おわってしまうかも・・・と見に行ったら本当にその週で終わってしまった。私的にはけっこう(思っていたより)映画だったけど。

セザールとかオリンピックとか

今晩はセザール賞です。今、CANAL+(契約の局なので普通は見れないのだけど・・見れる。無料放送になっているのかな・・・?)マリオン・コティアールが開会のあいさつみたいなのをしている!かわいい!

司会ははヴァレリー・ルメルシエValérie Lemercier とガド・エルマレGad Elmaleh(映画Hors de prix プライスレスでオドレイ・トゥトゥの相手役の)。さすがにおもしろい司会です。ゲストにハリソン・フォードかしら?

セザールとオリンピックを交互に見るのかしら・・・

オリンピックといえば・・・見ました、フィギュア女子。ショートプログラムは朝の仕事に行く前(5:15分ころに出発しないといけない)に真央ちゃん、キム・ヨナ、鈴木明子選手と見れて、すごいドキドキした!フリーは安藤選手までしか見れなかったのですが・・・これまたドキドキ。鈴木選手も安藤選手もすごい好きというわけではないのだけど、やっぱり同じ国というだけで緊張。

結果は確かにキム・ヨナ選手はノーミスだったし、今の審査基準に合ったうまいプログラムで美人だし・・・そうかな、という気もする。でも、真央ちゃんもっと評価されていいのでは?トリプルアクセル成功だよ!けっこう辛口な記事みたいなのも見かけますが、銀メダルだよ!もっと自国の選手をたたえてあげてもいいんじゃないかな・・・とかちょっと不満。あーくやしい。実際の演技はあんまりよくない動画で見たのですが、そのあとのインタビューとか、ウルッときてしまいました。疑惑とか採点方法についてとかいろいろ言われていることはありますが、実際のところはどうなのかはわかりませんが、スポーツとしてのフィギュアスケートについて少し考えたりしました。実際のところジャンプの差なんて、素人目に見たら差なんてわからないのでアーティスティックな演技な方が見ていておもしろいのですが、でも難しいジャンプに対しての評価が少ないと、この先それを挑戦する選手が出てこなくなってしまう・・・これはこの先のスポーツとしてのフィギュアのために良くないのでは?というような記事を見たりして、ロシアのプルシェンコ選手が抗議していたこととかわかったような気がしました。そういえば、ミスをしないためにあえて危険なジャンプを跳ばないで、安全なのを跳ぶ・・・という方策をとったのが良くて結果がいい、それはいい選択だ、みたいな記事を読んだときに、なんかそうなんだけど、なんかな・・・と思ったこともあって、やっぱり結果が大切だから、今の時代はそういう時代なのかな・・・。伊藤みどり選手がトリプルアクセルを跳んで、失敗したけどそのあと成功したからアルベールビルで銀メダルとれたのでは?(久しぶりに彼女のアクセルを見て、その回転の早さとか迫力とか今見てもすごい)

だれかのブログで書いてあったのだけど、真央ちゃんのジャンプが好きなんだよ。私は無条件に。

もうすぐオリンピックも終わってしまいますね・・・この後は、アカデミーかって思っていたらサッカーワールドカップのCMがすでに・・・・

Carnaval de Venise

カーニバルの時期は人々は仮装をした人がたくさんいる・・・サンマルコ広場に特に、という情報を得ていたので、そんな人々を見にいざサンマルコ広場。

その前に駅や歩いている途中でも軽く仮装や仮面をつけた(持った)人たちも見かけていたのだけど、サンマルコ広場周辺には本格的な方々があちこちにいました。

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仮装をしている人たちを普通の人々が取り囲んで写真をとっている・・・という感じです。

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Venise

2月のこんな季節に旅行したのはカーニバルを見たかったから。ということで、まずベニス。ベニスまではパリから寝台列車で行きました。けっこう早めにチケットを購入しておくと、かなりお得です(払い戻しはできませんが・・・)

ベニスは運河の街で有名ですね。

以前来たことがあったのですが、団体旅行で連れてきてもらった状態だったので、あんまり覚えていない…

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終点のサンタルチア駅を降りて、とりあえずサン・マルコ広場を目指してみました。サン・マルコという表示にしたがって細い路地を通ったり、運河を渡ったり・・・まさにイメージ的なベニスの風景も現れてテンションもあがります。

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おひさしぶりです

1週間の休みをもらい、旅行に出ていました。

ヴェニス・トリノ・ニース(マントン)・・・・を移動し、いうなればカーニバルを巡る旅、というところでしょうか。

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今回の旅行はランクアップしてちゃんとホテルに泊まって(今までユースが大半)いたので、出費な旅行となりましたが、以前のように若くはないのでホテルに泊まってちゃんとゆっくりできたのが良かったな…と思いました。それでも疲れた旅だったのですが、しっかり休めることができたので疲れも半減。それに毎晩オリンピックも見れて、たまたま早朝に起きてテレビをつけたら男子フィギュアをやっていて、途中からだったのですが、小田選手と高橋選手の演技はリアルタイムで見れました。なんだかイタリアの放送は解説というかゲストがしゃべりすぎていて、演技に注目・・・できなかったのですが。オリンピック前に全日本や高橋選手のけがからの復活番組みたいのを動画で見てしまい、そういうのに弱い私は高橋選手を応援していたのです。スケートはは実際のところスピードとかスケーティングとかそういうのはテレビだと良く分からないので、テレビでは実際のところ良く分からないので(小田選手のジャンプの着氷はきれいだな・・とかはわかりますが)、結果については自分が良かったというのとはまた違うと思いますが、高橋選手のプログラムは何度見ても楽しい!日本選手以外だと、スイスのステファン(王子様!)とかフランスのブライアン・ジュベール(人気あります)も出るんだ・・・とか思っていたのですが、今回の注目はやはりジョニー・ウィアーでしょうかね?ヒラヒラの衣装とかあのファンからの花冠とか似合いすぎ。今まで男子ってあんまり注目していなかったけど、男子も個性がいろいろあって楽しいなと思ったオリンピックでした。

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オリンピックな話題になってしまいましたが、疲れたけど旅行は楽しかったです。海とか山とか・・・・後半は天気も良くて暖かくて、南(バスクとかコートダジュールとか)はやっぱりいい!と思ったのであります。

講習会

無料の日本人対象の講習会があると、オペラのところにあるBook Offのアノンスの張り紙で知ったので、さっそく参加の申し込みをして行ってきました。

日仏商事が主催していて、会場はベルエ・コンセイユというプロ向けの製菓の学校。講師はベルエの先生と日本人の方で「春」をテーマにした3品。印象としては、日本に帰ってからうちの商品を使ってください、みたいなコアントロー社とボワロン社の商品を使ったルセットでした。

ベルエコンセイユに行くのに迷って遅刻・・・せっかく間に合うように仕事を終わらせたのに。

ベルエの先生はフランス人だったので通訳の方が着いたのですが、ちょっとフランス語と日本語が微妙に違う・・・?というところもあったりで細かいところで良く分からなかったりもしたのですが、さすがに先生(若いけど)、ポイントとなるところのしっかり説明があってよかった。一人で進めていって、片付けとかもパッパとやって、そういうきれい好きな感じもいい。

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ZENという名のアントルメ。抹茶とシトロンのビスキュイがおいしいな~と思いました。

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こちらはSOFA。ソファー・・・なんですね。

日本人の方は、あ~日本人の方の講習って感じだな…とそんなことを思い・・・

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思っていたよりパンチのある味。

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お楽しみの試食・・・ムースというよりはなめらかなクレーム(ルセットにもクレームの表示でした)としっとり系のビスキュイの組み合わせ。最近はこういうなめらかなクレームとかはやっているのかな・・・

フランス人の先生が講習中にMa creme・・というように、私のという意味のmaとかmonとか使っていたのが気になりました・・・デモとか教えたりとかそういうときにはこういう使い方をするのかしら・・・?

Tartes Kluger

タルトの専門のお店。フランスだと甘いタルトTartes sucrées と塩味のタルトtartes saléesがあります(キッシュともいうのか?)

お店でも食べれて、タルトとお茶のセットが6ユーロ。

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土曜日の夕方に寄った時はこの赤ワイン煮のポワールのタルトしか残っていなかったのです。ポワールのこの色がきれい。

タルト専門店というのもなかなかアイディアじゃないかと思うのですが・・・

Tartes Kluger 6, rue du Forez 75003 Paris

Saint-Valentin

バレンタインでしたね。

日本の悪しき風習から解放されたと思ったら・・・こちらでもそうでもなくて、まいってしまった日でした・・・

・・・なので気を使って(こう書くと失礼か?)北マレのJacque Genin ジャックジュナンに寄ってみました。

プラリネ(ボンボンショコラというのか?)でもハート形のがあって、いつもの9個入りの詰め合わせでハートのみというのも売っていました。

食べたかったキャラメルもちょこっと買ったのですが・・ちょこっとでもこのお値段・・・さすが。

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こういうちょこっと買えるショコラも売っていました。ちなみにジャックジュナンのショコラはわかってくれる人にお土産にしたい・・・という意見が最近一致したのであります。

オリンピックとか映画賞とか

オリンピックの開会式はこちらでは早朝2時45分~とのことです。時差の関係といえども、早いですなあ…仕事に行く前にちょっと見れるかな?という感じか?

以前フランスで行われて冬季オリンピックのアルベールビルオリンピックの時の開会式が今でもすごい印象に残っていて、どこかに動画残っていないかな・・・と思う今日この頃です。

話は変わって・・・

アカデミー賞のノミネート作品をちょっと調べてみて、フランスの映画賞のセザール賞はどうなんだろう・・・と調べてみたら、やはり硬い感じの作品ばかりで・・・私はあまり見ていません。ついでに今年のフランス映画祭はどうなんだろう・・・と思ってみてみたら、ジェーン・バーキンが団長なんですね。そして・・・この作品なんだ・・・と。Le Concert、Partir・・などは確かにフランスでもヒットしていた模様。フランスでの評判はどうだったのだろう・・・という作品でも、日本ではちょっと受けそう・・・という作品も。Le Père de mes enfants が日本でも公開だそうで、それはちょっとうれしいかな・・・見逃していたUn conte de Noël も気になる。ジェーン・バーキン出演作のThelma, Louise et Chantal は最近予告を良く見るのですが、おもしろそうな感じです。

In the Air

Mini_film5340 In the Air Up in the Air/マイレージ・マイライフ

ジョージ・クルーニー出演のコメディ映画・・・と思っていたら、けっこうドラマ・・・な作品で、思っていたよりもおもしろい、良い映画でした。見終わってから、いろいろ映画賞にノミネートされている、話題の作品ということに気づきましたが、確かにアカデミー賞にもノミネートされちゃう感じかな・・・と。(「Juno」の監督だということも見終わった後に知りました。)

ジョージ・クルーニーに扮する退職勧告を生業とする会社員の主人公ライアンは1年の300日以上を出張で出かけていて、それで、いかに効率よく飛行機に乗るとか、マイレージを貯めるとか・・・そういうのはコメディな感じでおもしろく(たぶんアメリカのビジネスマンのリアルな感じもあるのだろう)、しかしストーリーの主体というのは、人とのコミュニケーションについてなのかな・・・と。ライアンは人間関係とかそういうのは本当にわずらわしいというかシンプルなのに、退職勧告をするのに、パソコンを介しての通信を使った方法になろうとした時は大反対したり・・・。話はもっと複雑で、いろいろ展開はあるのですが、テンポが良くて、わりと親しみやすい感じの話で、飽きずに見られた。

こういうドラマっぽい映画の方が、字幕はわかりやすい!ということが最近判明しました。専門用語が出てくる映画はわからない・・・

日本の予告になると、同じ予告だけどこうなるのがおもしろい・・・

今年のアカデミー賞のノミネート作品を見ていて、「District9(第9地区)」(個人的には好きではないのだけど、低予算で大ヒットしたというところはすごい)や「カールじいさんの空飛ぶ家」とか撮影賞に「白いリボン」とか衣装デザインに「Bright Star」とか入っているのがなんとなく「お~」って感じです。しかし、やっぱり「アバター」なんですかね?ちなみに、ノミネート作品で見たいのが、「ハートロッカー」「ナイン」「Fantastic Mr. Fox」。去年のカンヌ受賞作の「白いリボン」と「Un prophet」も外国作品賞にノミネートされてますね。

Brothers

Mini_film5350 Brothers ジム・シェリダン監督 

心優しく優秀な兄サムと、幼い頃から比べられながらも兄を慕ってきた弟トミー。愛する妻グレースと2人の娘と幸せな家庭を築くサムは、刑務所から出所した弟を温かく迎え入れる。しかし、海軍に所属するサムはアフガニスタンへ派兵されることに。そして、間もなくグレースの元へサムの死を告げる知らせが届く。悲しみに暮れる家族たちに何とか元気付けようと心を砕くトミー。最初は毛嫌いしていたグレースも、次第にトミーに心を開いてきたある日、死んだはずのサムが2人の前に現れ・・・(フランスニュースダイジェストより)

サム:トビー・マグワイア、 トミー:ジェイク・ギレンホール、グレース:ナタリー・ポートマン とアメリカの若手共演の映画です。

予告を見たら面白そうだったので見に行ったのですが、期待通りに良い映画でした・・・ナタリー・ポートマンは美しく(母親役です!)、子役の子たちがうまいな・・・と特に姉の子が。サム役の人は・・・と思ったらトビー・マグワイアでびっくりしました。彼ってこんなかんじだったけ・・・?というくらいに好演です。

日本では6月公開だそうです。マイ・ブラザー

ある愛の風景 スペシャル・エディション [DVD] デンマーク映画「ある愛の風景」のリメイク作品だそうで、この元の映画も評判がいいので見てみたい。

予告を見るとトミーとグレースが主体の映画・・・みたいな感じなのですが・・・ちょっと違うかな?

I Love You Philip Morris

Mini_film5361 I Love You Philip Morris

ジム・キャリーとユアン・マクレガーのゲイカップルの話・・・と思っていたのですが、スティーヴン・ラッセルという実在の人物の本当の話なんだそうだ。(本作の基になるのは、懲役167年を科せられ、現在も テキサスの刑務所に収監されているIQ169の天才詐欺師 スティーヴン・ラッセルのジェットコースター人生を描いた ドキュメンタリー小説『I LOVE YOU PHILLIP MORRIS』・・・だそうです)

それでも、コメディーでちょっとシリアス・・・と思ったら、見ている観客もだまされる展開のストーリー。さすがにジム・キャリーぽいキャラですが、ジム・キャリーってけっこう老けたな・・・と思って少し悲しくなりました。(ちなみに私のベスト・オブは「エターナル・サンシャイン」の中の彼です)ユアン・マクレガーは今までの彼のイメージとは違うキャラを演じていてこれはびっくりでした!この人ってこんな人だったけ…と。さすがに2人ともなりきりぶりがうまい役者さんです。

日本で公開されるのかしら・・・と思ったら、フィリップ、きみを愛している!というタイトルで、3月13日から公開だそうです。

カンヌ映画祭の出品作品でもあるのですね。

エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション [DVD] 久しぶりに見たいな・・・

今朝は雪が降りました

先週は暖かくなったのに、また寒さが戻ってきてしまいました。

こう寒いと家から出たくない・・・となって、困ったものです。

住んでいる所のエレベーターが故障していて、6階までの階段がしんどいです。お年寄りとか小さい子のいる家庭とか大変じゃないかな・・・

今週末から

もうすぐオリンピック!ということに気がつき・・・いつから?フランスでのテレビ放送はどうなっているのか?とテレビ情報雑誌みたいなのをちょっとペラペラとみたところ、金曜日からなんですね。もちろん時差があるので、開会式は土曜日の午前中みたいです。

放送局はやはり国営放送France2&3。午後・夜にも放送があるらしい。どういう競技が放送されるかはわかりませんが、アルペン競技とか・・・?(アルプスがあるのでやはり強いイメージがあります)個人的にはもちろんフィギュアスケート希望です。

Le Refuge

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監督:François Ozon
出演:Isabelle Carré, Louis-Ronan Choisy, Pierre Louis-Calixte

ムースとルイ。若く美しく裕福だった2人は、愛し合い共に生きていた。しかし、麻薬の過剰摂取により、ルイは突然この世から姿を消す。そして、恋人を失ったムースは知る、彼の子供を宿していることを。逃げるようにしてパリを離れ、ある一軒家に身を置くようになったムース。数カ月後、ルイの兄弟がムースのもとへやってくる……。

「実際の妊婦との映画作りをするのが夢だった」と語るフランソワ・オゾンの願いがかない、撮影時懐妊中だったイザベル・カレが妊婦役として主演。2009年サンセバスチャン映画祭審査員特別賞受賞(フランスニュースダイジェストより)

日本でも人気のフランソワ・オゾン監督の最新作です。映画の話自体とか終わり方とかよくよく考えると「えーっ!」な感じなのですが、それでもなかなか良かった映画でした。私好みというよりも、みている間とか見終わったときの印象が。女性の内面を描くのがうまい、とブログで書いていた方がいましたが・・・そうかもしれない。

本当に妊娠している時のその自分の様子が映画に残るってどんな感じなんだろう…

ムース役のイザベル・カレが映画の大半はほぼ素顔(これもなにかしらメイクがあったのだろうか・・・)だったのがある意味印象的だったのと、ルイの弟ポールPaul 役の人 Louis-Ronan Choisy が2枚目で、フランス映画でこういう正統派な人久しぶりに見たな・・・と思ったのですが、彼は俳優でもありミュージシャンなのかな・・・?この映画の音楽も担当していて、エンディング曲(小さい頃に聞いた曲・・・と映画の中でも何回か登場してきます)をイザベル・カレと歌っているのですが、それを作曲したのも彼ぽい。

ちなみにポールはゲイという設定。ムースがパリを離れて過ごした場所がバスク地方ぽくていいなあ、と思いました。

この映画のフランス語がけっこうわかって、まあ細かいところになるとそうでもないのだけど・・・そんなところにびっくりしました。この映画だからなのか(台詞が少ないとかイザベル・カレのしゃべり方が聞き取りやすかったとか)オゾンの作品だからか・・・今まで日本語字幕でオゾン作品は見てきたので実際のところはわかりません。

オゾン監督の次回作はドヌーヴ主演の大作っぽいです。

Une petite zone de turbulences

19210070_jpgr_160_214b_1_cfd7e1f_jp Une petite zone de turbulences

監督:Alfred Lot

定年生活を送っている主人公Jean-Pierre、ある日背中に小さなシミを発見して、それが彼の深刻な悩みになっていって・・・そこに、家族のことがからんでくる話で、子持ちバツイチの娘が結婚をするとか、妻は自分とも共通の知り合いと不倫をしているとか、息子はゲイで彼とうまくいっていないとか・・・

Jean-Pierre自身は、すごく大きな家を持っていて、暮らしぶりもわりと裕福・不自由なくて、きままな定年生活を送っていてうらやましい限りなんだけど、見えないところで何か不具合があるのかな・・・という感じ。映画自体はコメディー?になるのかしら。最後は娘の結婚式が自分の家で行われて、まあなんとかうまく落ち着いて、終わりでだからなんなんだ・・・という映画でした。フランスの映画といえばそうだし、フランス人の家族の感じって、そういえばこんな感じだな・・・とか、フランス映画ってなんだかんだといってゲイが出てくるよな・・・とかそんなどうでもいいことを思った映画でもありました。

私がもうちょっとフランス語がわかれば、また違った見方もできたのかな・・・

Sumô

Mini_film5342 日本でも相撲の話題が後をたちませんが・・・相撲をテーマとしたイスラエル映画がある・・というので日本人としてはとても興味があります。

監督:Sharon Maymon, Erez Tadmor
出演:Itzik Cohen, Dvir Benedek, Levana Finkelstein

あまりに太り過ぎたためダイエットを強要されるも、食べることは止められない。過酷な食事制限にリタイアした4人の大デブちゃんたち。そのうちの1人、調理師としての職を失い日本料理店で皿洗いの仕事をすることになったヘルツェルは、相撲というスポーツの存在を知る。さっそく4人で相撲クラブ結成。日本人コーチから指導を受け、日々4人は相撲に情熱を燃やしていたが……。

肥満が社会的問題となっている本国イスラエルで大ヒットを記録した相撲コメディー。伊川東吾が日本人コーチ役として出演(フランスニュースダイジェストより)

・・・やはり、日本人としては微妙な感じでしたが、太っていて、そのことでちょっと差別みたいなのがある主人公が相撲というスポーツに出会って、それによって太っていても受け入れられるというか、自分自身としても肯定的に受け入れていく、自信も持つみたいな、うまくいく話で、それはそれでうまくできている映画でした。

太っていることで周囲の重圧とかけっこう嫌な感じに描かれていたのだけど、イスラエルの現実として実際にどうなのでしょうか?

第13回ラルプ・デュエズ国際喜劇映画祭でグランプリをとった作品だそうです。

また食べたい

最近、映画ネタばかりですが・・・それなりに日々いろいろあります。仕事先では新しい人がやってきたりして、アプランティって・・とか若い人って・・・とおばさんなことを思ったり、DDTE(労働局)とかImpotsのところ(税務署でしょうか)に3日連続でいったりでそういう役所関係にうんざりしたりしています。基本仕事-家な生活なのですが。

2週間くらい前ですが・・・パリにやってきた知人に会うことになり・・・

Du Pain et des Idée でパンを買い、近くのカフェでそのまま朝食・・・

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このピンクのプラリネが巻かれたエスカルゴは普通かな・・・パン・オ・ショコラも買ったのですが、このブーランジェリーのヴィエノワズリーは焼きが浅めで、以前製粉会社の講習会のヴィエノワズリーりやテレビで見たクロワッサンで何か賞を取ったお店のところも焼きも結構浅めだったので、このくらいの焼き加減なのも何か意味があるのか?などと最近思ったりします。近くのサンマルタン運河に出たところにあるカフェがいい感じでした。

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そのあと、お昼を食べに13区の中華街の方に行き、ラオス料理のお店で、ちょっと変わった麺とかパインセオとか食べておいしかったです。この麺はまた食べたい。

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ここは

月亮 LAO DOUANG CHAN 161,avenue de choisy

という、Place d'Italie から歩いてちょっと行ったところにあるレストランです

Yさん、その節はお世話になりました!

SHERLOCK HOLMES

Mini_film5347 監督ガイ・リッチ、ホームズにロバート・ダウニーJr.、ワトソンにジュード・ロウ・・という配役で自分の中で楽しみにしていた映画なのでさっそく初日に見てきました。

ストーリーはオリジナル(だと思う・・・)この映画のホームズはかなりアクションが多くて、ホームズってこんなに肉体派?と思わずにいられません。フランス語の字幕がかなり読みづらくて、ちゃんと読むのを放棄していたのですが、それでも楽しいというか飽きない映画でしたが、やっぱり字幕とかわかったほうが映画はさらに楽しめたはず・・・ホームズの名推理ぶりとか、ホームズ&ワトソンの会話とか(これは腐女子的観点でか?)そこが残念で、ちょっと未消化(見終わったときにすごいおもしろかった!というわけではなかったので)ぜひとも日本語字幕でみたいものです。(最近こんなことばっかり言っている・・)

私の中でのホームズ作品のイメージはちょっと暗いイメージ(霧のロンドンみたいな、これはたぶんテレビドラマのホームズ作品からの影響)なのですが、この映画も見てみたらわりと暗ぽくて、予告を見た感じとはまた違うな・・・と思いました。

最後にモリアーティ教授の名前など出てきて、続編も作られそう。

この予告編の字幕はけっこう台詞に忠実な感じがします。

オフィシャルサイトで見た予告の方が、なんというかいい!ツボです(サイトに入ってVIDEOを見ると字幕付きで見られる本予告という方の動画)

実は探偵といえば、個人的にはホームズよりもポワロ(アガサ・クリスティ)や金田一さんの方が実は好きなのですが、このホームズはまたちがったホームズで魅力的でした(原作のホームズファンからしてみれば違うイメージかもしれませんが)ジュード・ロウのワトソンもしかり。レイチェル・マクアダムスは思ったよりも出ていなくて、ケリー・ライリー(「クラピッシュ監督のフランス映画「スパニッシュ・アパートメント」に出ていたのでよく覚えている女優さん)が出ていたりして

OCEANS

Mini_film5338 日本でも上映中のオーシャンズ

フランス映画なのに、こんなに早く日本で公開なんて…ちょっと驚きです。

やっぱり映画館で大画面で見た方がいいかなと思う作品でした。なんというか自然のすごさとか生き物の形(どうしてこんな形をしているんだろう・・・とか)とか思いつつ、これなんという名前なんだということがかなり気になりました・・・説明が入ってしまったら、映画ではなくなってしまうのかな?

ジャック・ペランというフランスの俳優・制作の人が今回の映画の監督の一人なのですが、映画の公開前か公開直後か忘れてしまったけど、France3で彼が出演していて、映画のメイキングみたいな番組を放送していました。この番組はけっこう興味深かったです。どういう風に撮影したのとか気になるところですよね。

Mr.Nobady

Mini_film5318 Mr.Nobady

監督:Jaco van Dormael
出演:Jared Leto, Sarah Polley, Diane Kruger

2092年。バカンス地として火星に行くことのできる時代。科学の進歩により、人間は永遠の命を手に入れていた。ニモ・ノーバディ、120歳。寿命を持つ最後の人間。死の床に就く彼はベッドの上で思いをめぐらせる。自身が体験したかもしれない3つの人生と3人の女性について……。

「八日目」(96)のジャコ・ヴァン・ドルマルが笑いの要素をふんだんに交えフューチャー・レトロな映像美でおくる、空想と現実がおりなすラブストーリー(フランス・ニュースダイジェストより)

ちょっと気になっていたので見に行ったのですが、予想外におもしろいというか、いい映画というか不思議な作品というか・・・・フランス語字幕なので、ストーリーについてはわかったようなわからないような感じなのだけど。ジャコ・ヴァン・ドルマル監督はベルギーの人だけど、映画は英語の作品です。予告を見た時はアメリカ映画?と思ったのですが、ヨーロッパ作品。「トト・ザ・ヒーロー」「八日目」といった監督の作品は日本でも評価が高いらしいので、日本でも公開予定だそうです。ぜひとも日本語字幕でもう一度見たいです。

主人公のNemoの青年(少年?)時代を演じたToby Regbo という役者さんが個人的には良かったな…

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