LA BAYADERE
パリ・オペラ座バレエ団の公演「La Bayadere」(ラ・バヤデール ヌレエフ版)を見てきました。今回は5月17日の初日と5月31日の2公演を見ることができました。このチケットを買うのにとても並んだのですが(安いカテゴリーのチケットは窓口販売のみ)、そのためか17日の初日は後ろのかなり端の席でした。(といっても31日も近くだけど端なので場所によっては見づらい部分もある席でしたが)
さて17日はNikiya Agnes Letestu/Solor Jose Martinez/Gamzatti Emilie Cozette のキャストで、席も遠かったというのもあって、ストーリーを理解するのとと豪華な舞台を楽しんだ・・・という感じでした。
第3幕の影の王国、白いバレエの幻想的なシーンもさすが・・・パリオペラ座。
31日はNikiya Dorothée Gilbert/Solor Mathias Heymann/Gamzatti Ludmila Pagliero の若手キャスト。この時は席が舞台に近かったというのもあって、自然と舞台全体を見るというより、個々のダンサーを見てしまうという感じ・・・で、はじめて見たときよりも、かなり集中して見て、踊りとか表現とかを堪能したので、私的には31日の方の舞台が良かったです。若手だから・・・どうかな?と思ったものの、ドロテ嬢はとてもよくて・・・第1幕のニキヤとソロが人目を忍んで合うシーンの踊りとか幸せそうな様子とか、ガムザッティとの対決のシーン、2幕の婚礼の場面でのソロの踊り、3幕でのパ・ドゥ・ドゥ・・・などなどもう、うっとりでした!ソロ役のマチアス・ヘイマンの踊りもさすが!で、彼のソロの時の踊りが一番拍手がありました。(17日は彼はL'Idole dorée 黄金の偶像の役でしたが、この時もたぶん一番の拍手だったような・・・)本当に素敵な舞台を見せてもらった、という感じでたぶん他の観客も満足だったのでしょう、長いカーテンコールでこんなに何回もあるカーテンコールははじめてでした。(ちなみにカーテンコールの後、舞台の方からも拍手が聞こえてきて・・・お疲れさまの拍手?かな)
違う場所で見て思ったのですが、舞台を横の方から見るのと正面の方から見るのとでは、また印象が違う気がします・・・あと照明なども。
それにしても、(一緒に見に行っていた方が言っていたのですが)欧米人は白いな・・・その白さが本当に舞台に引き立つというか。
ところで、第2幕の婚礼のシーンのガムザッティのバリエーションは、ローザンヌのバレエコンクールのクラシックのバリエーションの一つとして、よく見たことがあったのですが、舞台で見ると生のオケの音楽とかもあってまた違った印象がありました。ただ、ソロルのソロのバリエーションの後で(各回ともブラボーの拍手)すこし踊りづらいのではないか・・・などと思ってしまいました。
ちなみに2幕のつぼを乗せて踊る踊りが私はかわいくて好きです。
You Tubeの映像はドロテ・ジルベール嬢の踊りですが、彼女は第一キャスト(ニコラ・ル・リッシュとオルリー・デュポンの主役)の時にはガムザッティ姫の役も演じたのであります・・・個人的にはこのキャストでも見たかったな・・・と。本当に選ばれたダンサーしかなれないエトワールですが、エトワールでもやはりいろいろ個性などもあり、もちろんエトワール以外にも素敵なダンサーもいたりして、このバレエ団を層の厚いものにしているのですが、このキャストの回でこの作品を見てみたい!とちょっと思ったりもしてしまうところなど、宝塚に通じるものが少しあるのでは?などと思う今日この頃です。
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