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2012年11月

Après mai

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五月の後

東京国際映画祭出品作品みたいですが、こちらの作品解説によると

学生運動がフランス全土で社会現象へと発展したのが68年の5月革命である。本作は、5月革命に間に合わなかった、70年代前半に政治活動に傾倒した世代の物語であり、それはすなわちアサイヤス監督の世代である。かねてより70年代を背景とした『冷たい水』(94)の延長線上にある作品の構想を抱いていたアサイヤスは、『カルロス』(10)で時代の再現に手応えを感じ、本作を製作するに至る。自伝的作品ではあるが、アサイヤスの記憶や体験は様々なキャラクターに託されている(本作の主役は『冷たい水』と同じ、ジルとクリスティーヌという役名を与えられている)。政治の季節の記憶であるとともに、普遍的な青春映画であり、映画への愛に富み、極上の音楽と撮影を備えたアサイヤス芸術の最高峰である。なお、自伝的著書「5月の後の青春 アリス・ドゥボールへの手紙、1968年とその後」(boidより翻訳本発売中)について、「同じ人物が同じ時代について語っているという意味では呼応しあっているが、それぞれ別の物語である」と監督は語っており、同書も是非参照されたい。

私の好きなLola Crétonが出ていて、もっと学生運動!みたいな話かと思ったのですが、青春映画だった・・・でも、高校生くらいの若い時からいろいろ考えて、活動してというそのエネルギーみたいなのがすごいなあ・・と思いました。今の世代はもちろん、私の若いころもそんな感じじゃなかったな・・と。

どうでもいいのですが、五月革命というと、大学の時のフランス語の先生がパリに留学していた時で、もちろん大学は休講、することないから「大菩薩峠」を読んでいた、という話を思い出します。

DON QUICHOTTE

今年の12月時期のバレエ(だいたいガルニエとバスティーユで2本立て、バレエ団総動員という感じで故障者が出ないか心配になってしまう)はバスティーユの大きな劇場ではドンキホーテです。

私はドンキが好き!ということで、今回はがんばりました(チケットの予約・カテゴリーなど)。

21 NOVEMBRE 2012 À 19H30

Kitri Ludmila Pagliero

Basilio Karl Paquette

La Reine des Dryades Héloïse Bourdon

Espada Christophe Duquenne

La Danseuse de rue Eve Grinsztajn

Cupidon Myriam Kamionka

Le Gitan Alexis Renaud

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Ludmila Pagliero はそんなに好き・・・という感じではなかったけど、彼女のキトリの演技(けっこう勝気な感じ)&テクニシャンぶりも素晴らしく、いいな・・・と思いました。

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カーテンコールの最後にドンキホーテが登場!の演出もすてき。

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こんなに踊りながら演技もしなくちゃいけなくて、なんて大変!と思いますが、その分かなり集中して見れてとても楽しめました。しかしこんな時でもマナーが悪い客がいるとかなりいらっときますね・・・こそこそしゃべるのと写真をとるのはやめてほしい・・・


イルミネーション

一眼レフではないのだけど、ちょっといいカメラを夏ぐらいに購入したのですが・・・まったく使いこなせていないけど、やはりそこそこきれいに撮れると思う。なので今時期のイルミネーションを撮ったりするのも楽しい。

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観光客が多いからか、高級店通り界隈だからか・・・けっこうお金かかっていると思うな・・
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以前載せたところも、ちょっと写りがいい。

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Automne...hiver....

ここ数日は暖かい。

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秋・・・というかもう冬ですかね。

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街中ではノエル仕様となってきました。


La petite veste noire

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シャネルの写真展。カール・ラガーフェルドの写真。

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グランパレで入場無料でした。この写真の反対側にフランスの俳優とか歌手とかの写真もあって

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ロマン・デュリスも。彼主演の映画は来週から公開ですね。



SOUS APPARENCE/UN JOUR OU DEUX

7 NOVEMBRE 2012

SOUS APPARENCE

Une Soliste Laëtitia Pujol

Une Soliste Alice Renavand

Un Soliste Vincent Chaillet

オペラ座のエトワールMarie-Agnès Gillotの演出作品。

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男性ダンサーもトゥシューズをはいていた。

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写真左端の青いドレスの女性がマリー・アニエス。

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舞台美術とか着ぐるみみたいな衣装とか印象的。それプラス、音楽がオケだけじゃなくて歌もあって、たぶんソロの人の歌もすごいと思った。

UN JOUR OU DEUX

Une soliste Emilie Cozette

2 solistes Hervé Moreau, Fabien Revillion

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この作品は私的にはとても興味深くかなり集中して楽しめたけど(ただやはり1H07は長すぎた・・)一般的にはどうなのだろう。

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音楽がジョン・ケージで、オーケストラピットの中の奏者を見ても段ボールとか不思議…

コンテンポラリーで音楽がジョン・ケージで・・・とかいろいろ知識があって見に来ているのとそうではないのとでは見方が変わるなあ…と思いました。パリオペラ座はやはり観光客的な方も見に来るので、私が良く利用する安い席だと当日に席をとった観光客ぽい人もみかけたりするので。

Therese Desqueyroux

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2012年カンヌ国際映画祭のクロージング作品、監督のクロード・ミレールの遺作。

カンヌ映画祭のHPからの抜粋でストーリーはというと、

フランスのランド地方では、土地を一つにまとめ、家と家を結びつけるために、政略結婚が行われている。こうしてThérèse LarroqueはDesqueyroux夫人になったものの、前衛的な考えを持つ彼女はこの地方に根差した慣習を守ろうとはしない。自らに課された運命から解放され人生を満喫するために、彼女はあらゆる手を尽くす

という内容。ただ、この映画のフランス語が難しくて・・・私自身は内容はあんまりよくわからなかった。オドレイ演じる主人公が結婚したもののこの生活から逃れようとする・・・女性の自立的な話なのかな?というのが最後になんとなく思いました。

原作はフランスのノーベル賞作家モーリヤックの長編小説だそうです。

Augustine

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(たぶん精神的な)奇病にかかってしまった、主人公Augustineと医師との関係、患者でもあるけど研究対象。その関係が少しずつ変わっていく(でも表には出さない)、よくある展開ですが、1885年のパリという時代物設定の暗い感じがちょっとミステリアスで私的にはつぼでした。そのほかに衣装とか髪型とか。

専門用語がちょっとわからないな・・・と思ったのだけど、ストーリーがわかりづらい、というほどではありません。

Nous York

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仲の良い男子3人が幼馴染の女子2人が住むニューヨークに旅行に行って。展開はよくある感じでしたが、ニューヨーク行ってみたくなる。おのぼりさん的なんだけど楽しそう・・

女子2人がLeïla Bekhti Géraldine Nakache で「Tout ce qui brille」の二人・・と思ったら、同じ監督でした。あ、Manu Payetも出ているなあ。

Nousは私たちって意味なのだけど、New York とタイトルかけているのでしょうね。

Au Petit Sud Ouest

久しぶりにYさんと食事。

Au Petit Sud Ouest

46 Avenue de la Bourdonnais  75007 Paris

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生フォアグラのアントレがおいしいそうで・・・

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各テーブルにあるトースターでパンを焼いてフォアグラのせて食べます。ちょっと熱で溶ける感じ。

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このフォアグラポワレと生フォアグラの前菜を半分ずつしました。値段的にも、生フォアグラかな・・・個人的にはフォアグラそこまで好きではないのだけど、この生フォアグラはそこまでくどくなく食べれた気がする。

フォアグラ専門店ではなくフランス南西部Sud Ouest料理のお店なんですね。カスレとかメニューにありました。

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私のプラはガルビュール。バスク地方の料理かと思っていたら・・・もうちょっと広範囲みたいなのですね。キャベツとか白いんげんとか鴨のコンフィ(この時は手羽の部分)などが入った煮込みなのですが・・・この日は寒かったのですごくちょうど良かった。

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デセールはクルスタッド・ポム。普通かな?以前トゥールーズで食べたのがおいしかったなあ・・・

Chien

新しい仕事先はレストランというかホテルなのですが、この前の昼の営業中、なんとかという有名人(名前忘れました。たしかFrance2とかで司会やったりしている人らしい)がきていて彼のつれている犬のためにステーキを!という注文があり、少しいろいろあった末に普通に提供しているお肉を出していたみたいなのですが(たぶん値段も同じ)、その後にその有名人がお礼を言いに厨房近くまで来ていて、犬もいたのでうちのパティシエが「犬来ているよ、見てきなよ」みたいなことを言っていたので、かなりがん見。

ボーダーコリーみたいなわんこでした。

本人は見たことあるかも・・・という感じ。

この時、うちの厨房はサービスの部分との境界が微妙なのでこんな近くに犬が来て衛生的にどうなんだろうと思った。ちなみにうちの職場はけっこう衛生面うるさいし、保健所の人もけっこう頻繁にやってきます。なんというかフランスって動物が入ってもいい部分が日本よりゆるい気がする。

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写真のわんこはマレのカップケーキのお店(名前忘れた・・)でお客さんが連れていたわんこです。チャウチャウかなり珍しい。日本だと店内といえども介護犬以外は動物立ち入り禁止ですが、フランスはOKみたいでカフェとかけっこういるなあ・・・

もうそんな時期ですね・・・

今日は寒い!!

先週くらいから、気がつけばノエルの飾り付け・・・もうそんな季節ですかと・・・がっかり(?)

そして今日食料品の買い出しに行ったら、おもちゃ、DVDなどの贈り物・ショコラetcクリスマス商戦いっぱいでした。

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仕事に行くときに、ここのパッサージュじゃないけど、(高価そうな)お店が集まっているところを横切っていく道順を開拓。ここもノエル。

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ツリーの前ではいつも観光客らしき方々がいっしょに写真をとっている。

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夜はこんな感じ。

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ここにあるカフェがおしゃれな感じ。ちょっとパリっぽくないけど。

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そういえばパトリック・ロジェがあります。

Dscf9963ショコラのカバ。





Frankenweenie

Frankenweenie
フランケンウィニー

ティム・バートンの白黒アニメ。3Dだけど私は2Dで見ました。

面白かった!!最後は不覚にも(?)ほろりとします。絵は好き嫌いがあるかもしれないけど・・・ティム・バートンの想像力はすごいなあ~というのと彼の映画で出てくるモティーフが多く彼の世界満載でした。私は好きです。

犬のウィニーがかわいい・・・

ティム・バートンのエクスポでこの作品のキャラクター見たっけかな・・・?

Le Café suédois

マレ地区のスウェーデン文化センターにあるカフェに行ってみたかったのだけど、いつもいまいちどこかわからなくて行く機会を逃していたけど、このあたりでたぶんお茶する予定があったので、アドレス調べて行ってきました。

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17時過ぎだったので、写真は暗い・・

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セルフサービスなんだけど、飲み物とか安い!

甘い物とかサンドイッチなんかも食べてみたいな。

Le Café Suédois
11 rue Payenne 75003 Paris

ポンピドゥーセンター前のジダンの頭突き像

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アルジェリア人アーティストのアデル・アブデスメッド氏の作品だそうです。

2006年のワールドカップ決勝の忘れもしないジダンの頭突き。思いがけない快勝を続けていて盛り上がっていた中、結局は決勝で負けてしまったわけですが・・・あの時のフランス人たちのがっかりといったら・・・

Saudade

Saudade
サウダーヂ

日本映画。2時間半以上の長い映画でしたが、楽しめました。

外国にいる外国人、彼らを肯定するもしくは否定する現地人・・・図式はパリも一緒。そして甲府の現状は地方都市には少し当てはまる現状で、自分の地元も似たような感じだな・・・と。

Ovniでこの映画について描かれていた記事。

富田克也『Saudade サウダーヂ』(2011)からはドシンと一撃を食らった。日本人の私が日本から受けたカルチャーショックといってもいい。私が知らなかった日本の現実。この映画で描かれる山梨県甲府市の今は、日本の、いや世界の経済先進国の地方都市に共通する現状なのではないか。空洞化、シャッター通り、格差社会、といった言葉の実際を目の当たりにする。バブル全盛期に移民労働者としてやって来たブラジル人、水商売で稼いだ金を国に仕送りするタイ人、そして日本人は...。土方で日銭を稼いでラップを歌う 日本人青年、TAKERU の軌跡は衝撃であり象徴だ。富田監督もまた先行するイメージに映画をはめ込むのではなく、自分の見聞や体験を丸ごと映画に投げ込み観客に投げ返す。

 既成のぬるま湯の中でのお仕着せの感動はもういらない。日本のインディーズ映画界の胎動を聞こう。

Dans la maison

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ずいぶん前にみた映画なのですが…予告を見て、おもしろそう!と思ったら、フランソワ・オゾン監督の最新作でした。

美少年の生徒のせいで、最後は破滅してしまう高校の国語教師(この場合もちろんフランス語・・・)と書くと、なんかちょっと違う?映画のようですが。生徒の描く作文の続きが気になってしまい、その続きを書かせようとして、ある意味その生徒に関わっていく高校教師とその妻、というところかな?たぶん戯曲がもとになっているぽい。

教師役にFabrice Luchini、彼の妻にKristin Scott Thomas(また!だけど・・・らしい、というかこんな感じのフランス女性いそう・・)、その生徒を演じたErnst Umhauerが美しいのですが・・・この生徒役が美少年でなくてもたぶん話は成り立つのですが、彼の存在(しかもフランスではありえなさそうな「ブレザーの制服」というオプション)が映像的にある意味ミステリアス、なんかドキドキな感じ・・・すごくしました。オゾン監督だからでしょうか?

Un plan parfait

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わりと好きなダイアン・クルガー。相手役にダニー・ブーンのコメディー映画なのですが、展開がけっこう無理だろう・・・と思わざるもえないこともあり。ダニー・ブーンはさすがにコメディうまいのですが、ダイアン・クルガーは頑張っている感じがひしひしとして私的には残念でした。まあ、新しい彼女の一面が見れたからよかったのかな~

フランス語の映画ですが、配給先がユニバーサルで見ていてお金のかかっている映画だな・・・という感じがすごいしました。「L'arnacoeur」の監督なんですね。

Stars 80

Stars_208080年代にヒットした歌手たちを集めて、彼らと全国ツアーを始めた二人組・・・

だんだん人気を呼んで・・・どんどん大きなホールで公演をおこなうようになって、その間にお約束的な仲たがいがあり、最後はスタッド・フランスでコンサート、というある意味わかりやすい映画でした。

その年代の曲が詳しいならまさに楽しい(懐かしい?)映画なのでは?年代なら30代以上とか。

ちなみにノスタルジーというFM局がこの手の懐メロ系の音楽を流していて、以前この局を聞いていた身としてはけっこう聞いたことがある曲がありました。

歌手の方たちは本人出演ぽいです。

Amour

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今年のカンヌでパルムドールに輝いた、ミカエル・ハネケ監督の映画。フランスの俳優ジャン=ルイ・トランティニャンが出演していることでも話題だったと思います。

病におちいってしまった妻(映画を見ているときは何の病気かはわからなかったのですが、脳卒中らしいです)を家で介護する夫のストーリー。

ありきたりの感想ですが、以前から耳にしていた高齢化問題、介護の問題などを考えます。この映画では妻のアンが病院には入れないで、と頼んだから家で介護をしているわけですが・・・それによってこういう結末なのかな・・・と思うとやはりやるせない。

映画はこの夫婦の家の中ですべてストーリーが進み、なんというか静謐な描き方がよかったな・・・と思います。

タイトルのAmourは愛という意味ですが、私には想像できない、長年連れ添った夫婦の愛・・・って・・・

Salon du chocolat

今年もSalon du chocolat。

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うちのパティシエが「Salon du chocolotなんて、入場するのには待つし、人はいっぱいだし、前みたいに招待状とかもらえるのならまずしも・・・もう行かないかな・・・」と言っていたのにかなり同感ですが、今年はシャルル・プルーストのコンクールの日が休みの日だから、行こうかな・・・と思っていたのですが、当日朝起きれなく、行きましたが出足はかなり遅く、14時ころ。ただそれが良かったのか、入場前の通路を歩いているときに前にいたムッシュー(いやおにーさんか?)が一枚余っている招待状をくれました。パリは入場料がかかるのです!毎年値上がって今年は13ユーロ。

感想としては毎年同じ感じ・・・

ただ、みなさんいろいろ工夫をこらしているお菓子(ショコラ以外も多々)などがあり、勉強になる部分もありました。

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Vaccin

今日は曇り空ですが、昨日のパリはいい天気だった。

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Visite medical(会社の健康診断みたいので、そういう専門のところがあるので、そこに行ってしてもらう)に行ったときに、予防接種を受けてください、と言われていて(今まで何回かVisite medicalしているけどそんなことを言われたのは初めて!)、風邪をひいたり、めんどうだったり、そもそもフランスで注射なんて・・・と放置しておいたら、会社の事務の人に早くするように言われてしまい・・・してきました。

フランスではワクチンを薬局で購入してお医者さんの所に持って行ってしてもらうシステム。処方箋があったので、ワクチンの購入は健康保険のCarte vitaleとパティシエとかこういった職業の人が加入が義務付けられている民間の保険でワクチン代は無料でした。ちなみに購入したワクチンの保管は冷蔵庫などの冷たいところ。

それで、ワクチンを打ってもらう時にお医者さんになんのワクチンですか?と聞いたのだけど、専門用語がわからず・・・ただ、この職業だとその病気になるリスクがあるからだと・・・で、説明書に書かれている、何のワクチンなのか単語を辞書でひいたら、ポリオ・小児麻痺・破傷風の3種混合ワクチンでした。破傷風の危険があるからなのかな。

家から最寄りの薬局でこのワクチンを購入したのだけど、よく在庫があったなあ・・・

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