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L'Attentat

L'Attentat

ヤスミナ・カドラ(Yasmina Khadra)の「テロル」

イスラエルの都市テルアビブに瀟洒な家をかまえるアラブ系の医師アーミンは、最愛の妻シヘムとともに幸福な生活をおくっていた。だが、あの自爆テロがすべてを変えた。19名の犠牲者。その中にシヘムがいたのだ。呆然とするアーミンに刑事は衝撃的な言葉を吐く。「テロの首謀者はあなたの妻だ」妻は妊婦をよそおって爆弾を腹に抱え、自爆したという。なぜ彼女がそんなことを…。アーミンは真相を探るため、妻のルーツを探り、やがて想像を絶する真実に辿りつく。イスラムの夫婦の見えざる亀裂を描き出す、哀しみに満ちた愛の世界。テロが横行する極限下、イスラム社会の至高の愛と究極の絶望を描いた傑作。

という小説が原作の映画。原作は知りませんでしたが、たぶんフランス語の作品。映画はフランス語ではなく、その国言語だったと思います。

映画を見た感想だと、ある意味妻に裏切られた夫はどうやってそこから立ち直るんだろう、とか、テルアビブが近代的な都市に対し、ナザレとかがアラブな感じの都市(町)的なビジュアル的なギャップ・・・だったのですが、この小説を読んだ人の感想だと、イスラエル・パレスチナ問題とか、イスラエルで差別を乗り越えて生きているアラブ人とか、妻の死の後の主人公のアイディンティティーとかなんかいろいろあり、たしかにそうかもな・・・と思いつつ、このあたりのことは理解がなかなか難しいのだと思う。フランスで、移民たちの差別とかフランスへの同調と反する自分たちのオリジナリティーなんかの問題を聞いたことがあったりして、少しはわかるのかな・・・とかそんな感じ。

実はこの映画見たいと思っていた映画と間違えて見にいってしまったのですが、見てよかったわーという映画でもあります。映画とわかっていても、後半部分はドキドキしながら見て・・・・そういうの久しぶりでした。

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